競技の特徴は?
カーリングは老若男女だれでもできるスポーツです。現在新潟県カーリング協会主催の練習会では、30名以上の方が所属しており、毎週20名前後の参加者がカーリングを楽しんでいます。年齢層も中学生から60代までと幅広く、世代を超えた交流の場となっています。
ルールやプレイスタイルがシンプルなため、初心者や激しい競技の経験のない方でも少しの練習ですぐにプレイすることができます。中学生対大人、男性対女性でも試合ができます。また、これだけ幅広い年齢層の人たちが一緒にプレイできるのは、相手とのぶつかり合いがなく、ケガも少ないためで、競技年齢も幅広く、生涯スポーツとして楽しむこともできます。オリンピックではママさんチームがメダルをいくつも獲得しています。
また、車いすに座って行う車いすカーリングは障害者スポーツとしても広まってきており、オープン大会では健常者と対戦もしています。
頭脳戦、体力勝負、テクニックと、いろいろな戦い方ができるのがカーリングです。そしてチームメイトが協力し合いひとつのショットを成功させるというチーム戦の醍醐味を味わうこともでき、実に様々な魅力を持ったスポーツです。
また一方で、知力・体力・技術・チームワークのすべてを鍛え上げ、競技としてより高いレベルを目指すこともできます。
どんなルール?
カーリングは4人対4人のチーム戦で行う、シンプルなルールの競技です。
まず先攻チームが1投、次に後攻チームが1投とチームごとに交互に投げ、ひとり2投ずつ、合計16個のストーンを投げます。投げ終わった時にハウスと呼ばれる円の中心により近いストーンを投げたチームに得点権が与えられます。得点はストーンの配置によって変わってきます。これを1エンド(野球の1イニングのようなものです。)とし、1試合は10エンドを約2時間半で行い、合計得点で勝敗を決します。
ルールはとてもシンプルですが、それゆえに戦術はとても複雑で奥が深く、しばしば「氷上のチェス」と呼ばれる所以となっています。
ホントに初心者でも簡単にできるの?
楽しむ程度であればだれでもすぐに始められますが、正しいフォームと正確なショットを身に着けることはたやすくありません。ストーンを投げるフォームはゆっくりとしていて簡単そうに見えますが、実は氷の上でカーリングの投球フォームを維持することは想像以上に難しいものです。体験者の多くの方が「こんなに難しいとは思わなかった。」「こんなにきついとは知らなかった。」とおっしゃいます。摩擦力をあてにできない氷の上では、見た目以上に下半身の筋力と柔軟性が必要なのです。
競技中に掃除してません?
スイーピングと言います。ブラシでストーンの前をこすって氷を溶かしています。溶かすことでストーンがすべりやすくなり、距離を伸ばしてストーンの配置場所を調節することができます。また、ストーンはまっすぐではなく微妙にカール(曲がること)して進んでいきます。氷を溶かすことでこのカールを抑えることができ、方向の微妙な調節をすることもできます。
ただ、すべりやすい氷の上ではかなりの体力が必要で、スイーピングでは特に上半身の筋力が要求されます。オリンピックに出場するようなチームを見るとわかりますが、みんなすごい身体をしています。
→ やってみたい!